ヘイフンテラスで へーフ〜ン!

今日はよっちゃんの誕生日。
その前祝いということで、一昨々日ペニンシュラのヘイフンテラスに行ってきました。
風邪だったので止めてもいいよと言われたけど、なかなか予約がとれないらしいし、ホテル内だから目の前まで車で行けるしということで決行。
ヘイフンテラスで へーフ〜ン!_b0034284_17515274.jpg
ボクはもちろんお留守番でしたにゃん。    by Mint


残念ながらお料理の写真撮影はNGという噂を耳にしたので、(人間が入っていればよいそうですが)今回は無し。
ところが、着いた早々席に案内される前にトラブルが。
呼ばれるまで待つように指示された部屋には座るイスも残っていなく、ムッとする。
案内しに来たと思ったら名前を2度も間違って、よっちゃんが「2度目だよ!」と切れる寸前。次は帰るぞ!と手ぐすね引いて待ってると、ペコペコしながら3度目の正直で案内されるというスタートからなにやら不穏な空気が。




メニューは2人なのでアラカルトでは頼める種類が減ってしまうし、
すでにあちこちにレポートが出ているのとほぼ同じメニューで、内容の割にはお値段がリーズナブルだったこともありコースにした。
それと雑誌でも取り上げていたシェフのスペシャリテ「豚バラ肉の角煮 宝塔仕立て」も追加。

まずは「前菜の盛りあわせ」
鴨と鶏のスモーク・焼豚と豚バラのロースト・車エビの柔らかい衣の揚げ物・くらげ
ここは焼き物が得意だというのでとても期待していたけど、確かにどれもジューシーで柔らかくはあったけれどお肉の味自体は福臨門の方が美味しいし、最近流行なのか豚バラのローストが盛りあわせに入っているのが3軒続いたけど、表面のカリカリ度が一番低く脂っぽい感じが残っていて他の2軒(福臨門とSILIN火龍園)の方が好みでした。

期待の「フカヒレの姿煮」
フカヒレの質はまぁこのお値段ならこれ以上望むのは無理と思う程度のものだったけど、大きさは立派。お味付けはお醤油系のとろみのついたポピュラーな味付けにしてはちょっとあっさりしていてコクに欠けてる気が・・
もちろん良くある油っぽいドロドロこってりのソースよりはよろしいけど、期待が高かっただけにね。
この味つけならとろみのついていないスープ仕立てで出てくる福臨門の方が断然美味しかったなぁ。

次は「アワビのオイスター煮込み」
これが大誤算でした。
ネットでチェックしたコースの中にもあったので、アワビの姿煮なら乾燥アワビを戻した超お高いアレだと思っていたのにぃ〜〜〜、な〜んと大きめのトコブシぐらいで、その上高級素材の乾燥モノじゃなくて生のアワビだったのですよ!
ということは、アワビ料理でスライスのオイスター煮ってのと同じって事ですよ!
う〜ん、やっぱりこの値段でフカヒレにアワビ、燕の巣の3種勢揃いは期待する方が間違ってたって事ですかね。
ダメ出しが先になったけど、単品でこういうものだと判っていて食べればそれなりのお味でした。
実は私あまり煮たアワビが好きという程でもないのでこれを自分だけ車エビのさっぱり塩味炒めに変更してもらったので大正解。
アワビはほんの一口味見をしたのみ。

ネットでは美味しいと書かれていた
「和牛ヒレ肉の炒め ブラックペパーハニーソース」
お肉は上質で焼き方もよし、美味しかったけど、ブラックペパーとは名ばかりでほとんど感じられず、インパクトに欠けてた。

追加注文したスペシャリテの「豚バラ肉の角煮 宝塔仕立て」
ヘイフンテラスで へーフ〜ン!_b0034284_11282768.jpg(これだけは写真が無いと判りにくいので)
豚バラ肉の固まりに切り込みを入れて長い一枚にして、下に筍などの旨煮を上げ底的にいれて塔のように押し上げてあるもの。
これをまわりからはぎ取りながら厚めのクレープぐらいに薄い蒸しパンに挟んで食べるもの。
要するに豚の角煮饅の上品なものというのが一番判りやすい。
確かにプレゼンテーションは面白いし手がかかっているんだけど、この時点でフカヒレから始まりお醤油の味付けが4皿目ともなると飽きて来ちゃってて、これだけ食べればきっともっと美味しかっただろうに、判断力に乏しい状態で残念。
確かにお味の濃さとしてはだんだん濃くなってきているので、順番には問題無いのかもしれないけど、いくら広東料理だからとは言っても同じ系統の味付けばかり並べるのはいかがなもんでしょうか。
我々がスペシャリテを追加注文しようとしたならば、量の事だけでなくお味が似通っておりますが・・・のアドバイスがあって然るべきでしょ。

シメは「坦々麺」
残念ながら私の好きな胡麻ペーストがきいたタイプじゃない(ネットレポートでわかっていた)けど、よっちゃんはこの方が好みだったし、極細の麺は私好みで美味しかった。

デザートは「燕の巣入りココナッツミルク」
温かいココナッツミルクのデザートは確か初めてでタピオカ入りの良くある冷たいタイプよりもさらっとしていて以外にとてもさっぱりして美味。
今日のヒット作品はこれだけでした(>y<)

総じて材料の質は吟味されているし、どれも上品な味付けなんだけど、印象に残る美味しさという程ではなかったかな。
設定したハードルが高かったのかも。
でも同じレベルのお値段を取るお店や、ホテル中華と比べて
本場の一流ホテルからの出店なんだからそこまで望んで当然だわん。
各所でレポートされているメニューでは、前菜の盛りあわせが無く、いきなりフカヒレで、アワビの前にさっぱりしたハタのお料理が挟まれていた。
前菜が欲しいなぁと思って見てはいたけど、
変更前の方がお味の流れとバラエティーという点でましだったな。
でもきっと前菜の盛りあわせが欲しいという要望が多かった為変更されたんだと思われる。
和牛ヒレのお料理も付け合わせやお肉の切り方などに改良が加えられていて努力の跡はみられるんだけど、私なら自分が好きじゃないこともあって前菜増やしてハタの変わりにアワビ削るか或いはアワビ料理の味付けを変えるかの方がベターなんじゃないかと思うな。
サービスの男性にアワビがいわゆる乾燥ものじゃなくて生食材なんですね。と聞いたら
薄切りのアワビ料理じゃ普通っぽくてつまらないので1個固まりのままでお出ししてるんですって。
でも乾燥モノと勘違いさせようって気持ち、全くなかったのかしら・・・と勘ぐってしまうのはあまりにも意地悪で下品?
このコース内容の変更は、お客がいかに食べ終わった時満足感が残るかという事で考えられたというより、いかに高い方のコースを注文させるかということに重きを置いて考えたからではないかとちょっと意地悪く思えてくる。
まさに我々はそれにはまって注文したんだから。
お客というのは注文する→食するが勝負だというのにダメなお店は注文取る=売り上げで勝負終わりにしちゃってるのか。
しばらくは注目されるレストランだろうけど、リピーターはあまり多くは無いと思う。
よっちゃんは二度と来ないと明言。
私もやっぱりそうだな。年月が過ぎて、評判が明らかに良くならない限りねぇ。
でも1人だけとても感じの良いサービスの女性がいたのはせめてもの救いだった。
結局いつも思うんだけど、社員教育だけでなく、行き着くところは
‘個人の資質’と‘お育ち’になっちゃうんだろうな。
彼女が頻繁にお茶を注ぎに来てくれる(他の人でも頻繁にお茶くみには廻ってるんだけど)ので悪口中心の会話をしつつも和んだ食事になったのだから大したものだと思う。
良く気がつくし受け答えが完璧だった。
彼女にはお礼を言って名前も聞いた。
これだけ感じのいい子なんだから、なんとか上の人に伝えてあげたいと思ったけどサービスの男性に言ったところでそれほど地位のある人ではなさそうだったので諦めて下に降りて行くと、どうもかなりの人物と思われるホテルの人がお辞儀をするではないですか。
そうだ!この人に言っちゃおう!と、思い話し始めたら、ついここに書いた事が口を次いで出て来ちゃった。
もちろん感じのよかった女性の事も告げましたよ!
神妙な面もちで、質問し直したりしていちいちメモされたので、大満足。
最後に「ほんとは彼女の事を褒めたくてお声かけたんだけど、つい言っちゃいました」って付け加えたりしてo(>▽<)o
ヘイフンテラスで へーフ〜ン!_b0034284_17302277.jpgほんとにサービスってハートなのよね。
最悪の夜にしないでくれた彼女に、きっと良いことがありますように・・・
by with-Mint | 2008-01-15 18:22 | gourmet

きまぐれDiary with Mint


by with-Mint